家族同然の大切なペットが亡くなったとき、きっと悲しみに暮れることでしょう。しかし、ペットが亡くなったら、葬儀の準備や死亡届の提出など、遺された家族にはやるべきことがたくさんあります。
本記事では、大切なペットが亡くなったらまずやるべきことと、火葬方法の種類、注意点などを解説します。
また、ペットが亡くなった悲しみに耐えられなくなったときのために、ペットロスの克服方法についても紹介しているので、ぜひ参考にしてください。
ペットが亡くなったらまずやるべきこと
大切なペットが亡くなったときは、悲しみが大きく、不安定な気持ちになるでしょう。
しかし、まずは葬儀前の準備として、遺体を清めることが重要です。
体勢を整える
動物は、亡くなると次第に身体が硬直していきます。
特に、犬は足がピンっと伸びた状態で亡くなることが大半です。
そのままの体勢で放置すると、筋肉が硬くなり、ペット用の棺桶に入らなくなってしまいます。
不自然な体勢のままでは、棺桶に入れるときに遺体を傷つけてしまいかねません。
まずは、眠っているような自然な体勢にするために、足を優しく体の内側に折り込むように曲げましょう。
なるべく早く体勢を整えてあげることで、きれいな状態で安置できます。
身体をきれいにする
死後硬直後は、体液や糞尿などが漏れ出すことがあります。
少しでも清潔な状態を維持するために、厚手のタオルを敷いたビニールシートやペットマットの上に移動させて汚れを拭き取っていきましょう。
遺体の口や耳、肛門周りは柔らかいガーゼや濡れタオルで吹いていきます。
また、拭き取る際は、ご遺体に水分が残ると腐食が進みやすくなるため、濡れタオルはしっかりと絞ってから使いましょう。
丁寧に安置する
ペットの目や口が開いている場合は、そっと手をかざして閉じてあげてください。
遺体の姿勢を整えて身体をきれいにしたら、次は丁寧に安置します。
外気に触れると腐食が進むため、ペット用の棺桶やダンボールの中に安置してください。
身体をきれいにお手入れしても新たに体液が出てくる場合もあるので、底にタオルや新聞紙など吸収できるものを敷いておきましょう。
その上にご遺体が包まれたタオルを置いて火葬まで安置します。
なるべく日差しが当たらなくて温度が低い場所に置いておきましょう。
冷却する
人間と同様に、ペットも死後直後から腐食が始まります。
なるべくきれいな状態で送り出してあげるためにも、早めに冷却することが重要です。
冷却には、保冷剤ではなくドライアイスを使用します。
効率的に腐敗を遅らせるには、ご遺体のお腹と背中にドライアイスを配置することがポイントです。
遺体は胃や腸などから腐敗していくため、腹部を中心に冷却するのが適切です。
ドライアイスの位置がズレないように、バスタオルや毛布など大きめの布で遺体と一緒に包みます。
なお、ドライアイスは直接触ると危険なので、取り扱いには十分に気をつけてください。
ペットの葬儀方法
ペットの葬儀方法は主に「火葬」「土葬」「自治体や保健所の引き取り」の3パターンがあります。
火葬
火葬とは、ペットの遺体を焼却して骨を粉砕する方法です。
現在は、民間の葬儀社による火葬が一般的です。骨は遺骨として保管もしくは飼い主に返します。
ただし、火葬方法によっては骨の返却されない場合もあります。
遺骨を受け取りたいと考えている場合は、返骨がある火葬方法を選びましょう。また、ペットの火葬に立ち会えるかどうかも火葬方法によって異なります。
さまざまな火葬方法の詳細を比較して、適した見送り方を選びましょう。
土葬
小型のペットを埋葬する場合は、埋葬する場所に気をつけましょう。
基本的には、私有地内であればどこに埋葬しても問題ありません。
しかし、万が一腐敗臭や野生動物による掘り起こしなどが起きれば、近隣住民の迷惑をかけてしまいます。隣家が近い場合や、野生動物が来るような土地の場合は、念入りに下準備をしてから埋葬しましょう。
国の管理下である公園や河川敷、森などは、ペットの埋葬は禁止されています。
また、分譲マンションも、敷地内はマンションオーナーや不動産会社の所有地になるため、埋葬してはいけません。
自治体や保健所の引き取り
自治体や保健所に依頼すると、ペット火葬を行ってくれます。
地域によって、無料で火葬を引き受けてくれたり、1万円以上かかったりと異なるため、あらかじめ費用を聞いておくとよいでしょう。
自治体や保健所に依頼すると、他のペットと一緒に焼かれる合同火葬が行われることが一般的です。
そのため、ほとんどの場合、ペットの骨を持ち帰ることはできません。
自治体によっては個別火葬を受け付けている場合もあるため、詳しくはお住まいの自治体や保健所に問い合わせてみてください。
関連記事:ペットの個別火葬とは?葬儀のメリット・デメリットや流れを解説
ペットの火葬方法別の特徴と費用
ペットが亡くなったら葬儀社を見つけなければなりません。
主な火葬方法は4つあります。
それぞれの特徴や費用は以下の表をご覧ください。
合同火葬 | 一任別合同火葬 | 訪問個別火葬 | 個別立会火葬 | |
特徴 | ・供養までの時間が短い
・費用を抑えられる ・自分のペット意外と一緒に火葬する ・返骨なし |
・飼い主のペットのみを火葬する
・自宅で供養する ・返骨要相談
|
・自宅でお別れセレモニーを行う
・車中火葬後に返骨される |
・人間と同じように手厚く葬儀・供養ができる ・飼い主立ち会いのもとで火葬から収骨まで行われる ・返骨あり |
費用 | 約16,000円〜 | 約17,000円〜 | 約16.000〜 | 約20,000円〜 |
火葬方法によってサービス内容や費用が変わります。どのような火葬方法がよいのか家族でよく話し合ってから決めましょう。
関連記事:ペット火葬の費用相場を確認!その他にかかる費用や注意点
ペットの葬儀において注意すべきこと
ペットの葬儀を行う際は、火葬のタイミングに気をつけることはもちろん、保険会社への解約連絡や葬儀社選びなどやるべきことがたくさんあります。
亡くなって即日の火葬は避ける
ペットが亡くなってすぐに火葬を行うのは避けてください。
本当に亡くなられているかを確認するために、24時間は様子を見なければなりません。
飼い主さんが死亡を確認して、万が一仮死状態だった場合は取り返しのつかない事態に発展します。
しっかりと判別するために、獣医師に診てもらいましょう。動物の種類によっては、冬眠しているだけの可能性もあります。
ハムスターやカメなどは冬眠する生き物のため、十分に気をつけてください。
ペット保険に加入している場合は保険会社に連絡する
ペット保険に加入している場合は、死亡した旨をすぐに保険会社に伝えてください。
連絡しないまま過ごしていると、変わらず保険料の支払いが発生します。適切なタイミングで連絡すれば保険金を受け取れて、火葬や納骨などにかかる費用に充てられます。
ペットを失ったショックで連絡し忘れることもあるため、家族の誰かが保険会社への連絡を促してあげてください。
葬儀社を選ぶ際は相見積もりを取る
先程、火葬方法別の費用目安をご紹介しましたが、詳しいサービス内容や質が葬儀社によって異なるため、具体的な費用については見積もりを取ることをおすすめします。
また、見積もりを取る際は、複数の業者から取りましょう。
相見積もりをすることで費用比較以外にも、サービス内容について詳しく知れたり対応力を見極められたりできます。
あわせて評判もチェックしながら、適した葬儀社を見つけましょう。
関連記事:ペット火葬業者の選び方で注意すべきポイントは?民営・公営も比較
愛犬が亡くなったときは、死亡届の提出を忘れずに
犬の場合は、死後30日以内に死亡届を提出しなければなりません。
届け出が義務なのは、狂犬病の予防で必要だからです。
なお、死亡届を提出しないのは法律違反になり、「狂犬病予防法 第四条」にもとづき、提出を怠った場合は二十万円以下の罰金が課せられます。
提出し忘れないように早めに提出しましょう。
死亡届は基本的に窓口での提出になりますが、役所によってはホームページから申請できる場合があります。
愛犬が血統書団体に加入している場合は、登録を解除する手続きも忘れてはいけません。
なお、猫やうさぎ、インコなどのペットが亡くなった場合は死亡届の手続きは不要です。
ペットロスを克服するには
家族同然の存在だった愛犬が亡くなったら、「ペットロス」を経験するかもしれません。
これは時間が解決してくれると言われていますが、愛犬が亡くなったことに向き合わなければ、乗り越えるのは難しいでしょう。
まずは悲しみを受け入れて、思いきり泣いたり、思い出に浸ったりしましょう。
第三者に胸の内を明かしたり体を動かしたりすると、徐々に気持ちがすっきりとする場合もあります。
ペットが亡くなったのは決して自分の責任だと罪悪感を抱きすぎないでください。ペットロスを克服するには時間がかかりますが、少しずつ立ち直っていくことが大切です。
出会えて良かった、一緒に過ごせて幸せだったという気持ちを強く持てば、悲しみを乗り越えられるでしょう。
当店を利用された飼い主様の口コミ
ここでは当店を利用された方の口コミを一部抜粋しております。ペット火葬を検討する際の比較材料にしてみてください。
初めてご利用された方からのお声① ★★★★★
大変によくしていただきました。心の痛みをわかってくださるお店です。
お骨もきれいにやいてくださり、その説明も十分にしていだきました。
お代もリーズナブルと思います。駅からも近いし便利です。知り合いにも、おすすめしたいとおもいます。
今日は大変にありがとうございまました。
ハムスターちゃんの飼い主さんからのお声② ★★★★★
娘のかわいがっていたハムスターの訪問出張火葬をお願いしました。とても対応がよく安心して任せられました。別れに涙を流す娘をとても気遣っていただき最後まで丁寧な対応、家族一同心から感謝しています。
真夜中にご連絡いただいた方からのお声③ ★★★★★
心が落ち着いた夜中に連絡しました。親身に説明してくれて大変良かったです。
葬儀も無駄がなく、細かな気遣いで取り乱すこともなく終えました。
しばらく家族は増やさないけど、もしまた仔に不幸があった際にはこちらでお願いしたいと思います。
ペットが亡くなったら葬儀の準備を始めよう
毎日たくさんの癒しを与えてくれたペットが亡くなったら、悲しみに明け暮れるのも無理はありません。
楽しかった思い出や亡くなった悲しみと向き合い、最期まできちんと見届けてあげることができれば、きっとペットも喜んでくれるはずです。
死後直後からやらなければならないことがたくさんあります。慌てずゆっくり順序を踏んで、葬儀の準備を行いましょう。
さいたま市のペット火葬ならなんさいがーでんへご相談ください。合同火葬や個別火葬、立会火葬などさまざまな火葬プランをご用意しております。
ホームページにはペットの火葬料金も掲載していますので、予算や見届け方にあわせてお選びください。また、大切なペットのご供養のためのメモリアルグッズもご用意しておりますので、ご希望の方はお申し付けください。
この記事の監修者
吉澤 章子
なんさいがーでん 川口駅前本店 セレモニーアドバイザー
22年間なんさいがーでんでペット火葬に携わっている。
飼い主様が安心してサービスをうけていただくように「 愛 ・ まごころ ・ 感謝 」 をモットーに最愛なるペットのお見送りを手伝っている。写真はなんさいがーでんの店長をしている「そら」。店長を任され早2年。ペットとのお別れをしに来た飼い主様の心のよりどころになっている。
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