ペット火葬はどのタイミングで行うべきなのでしょうか。
「そもそも、亡くなった当日に火葬できるの?」「全体的な火葬の流れがわからなくて不安」と感じている方もいるはずです。
そこで、亡くなった当日の火葬が気になっている方のため、おさえておきたいポイントを解説します。この記事を読むことによって当日でも火葬可能なのか、すぐに火葬することによってどういったメリットがあるのかがわかります。
また、火葬の予約先やペット火葬の方法、当日の流れなども紹介するので、ぜひ参考にしてみてください。
ペットの火葬は当日でも可能か?
ペットの火葬をどのタイミングで行うのかについては、飼い主によって考え方に違いがあります。ここでは、火葬のタイミングとして当日でも問題ないのか解説していきます。
法律的には問題なし
人の場合、亡くなってから火葬までは最低でも24時間空けなければなりませんが、ペットは当日のうちに火葬しても法的な問題はありません。そのため、当日を逃すとしばらくタイミングが合わなくなってしまうような場合は、亡くなった当日の火葬を検討することもあります。
ただ、無理に亡くなった当日に火葬を行う必要はありません。当日の火葬となった方の中には「もっときちんとお別れの時間を確保しておけば良かった」と後悔している方もいます。
もちろん、考え方は人それぞれなので、自分の気持ちとも向き合って検討しましょう。
注意しなければならないのが、冬眠をするペットについてです。冬になったり、室温が低くなったりすると冬眠するペットがいます。
それを亡くなってしまったと勘違いして火葬に進まないようにしましょう。自己判断が難しい場合は、獣医に確認してもらうのも一つの方法です。
24時間対応ではない火葬場もある
その日のうちに火葬したいと希望したとしても、タイミングが合わなければ火葬はできません。中には24時間対応の業者もありますが、そうではない場合も多いです。
例えば、午後に亡くなった場合、その日の火葬を希望しても対応してもらえないことがあります。深夜や早朝に対応が可能な業者もあるので、気になる業者に問い合わせてみましょう。
関連記事:ペット火葬業者の選び方で注意すべきポイントは?民営・公営も比較
ペットが亡くなった当日に火葬するメリット
ペットが亡くなった当日に火葬することによってどのようなメリットがあるのでしょうか。代表的なメリットは以下の2つです。
メリット①遺体が傷む前に火葬できる
大きなメリットとして、亡くなったペットの遺体が傷む前に火葬できることが挙げられます。特に夏場の場合、別れの時間を長く確保しようと考えても気温が高い関係で難しいです。
保冷剤などを使うことによってご遺体が傷んでしまうスピードを遅らせることは可能ではありますが、それでもできるだけ早めに火葬を検討しましょう。
例えば、どうしても時間の都合がつかず、火葬できるのが1週間以上先になってしまうようなこともあるはずです。ですが、遺体が傷むことを考えると、やはり早めに火葬する手段を検討した方が良いです。自身で時間を確保して火葬場まで運ぶのが難しいような場合はお迎えにきてくれるところもあります。
中には、なかなか気持ちの区切りがつかず、火葬する気になれない方もいるでしょう。ですが、ペットのことを考えているからこそ遺体が傷む前に火葬したいと当日火葬を選択する方も多いです。
メリット②時間の都合がつきやすい
人によっては、どうしても有給休暇などが取れず、翌日仕事を休めないようなケースもあるはずです。こういった場合、自宅で安置しておかなければならず、不安に感じてしまいます。
ですが、24時間受け付けを行っているペット葬儀社を選択すれば、時間の都合も付きやすくなるでしょう。
もちろん、亡くなってしまった翌日や翌々日の方が時間的な都合が良い場合、無理に亡くなってすぐに火葬を検討する必要はありません。
十分お別れの時間を取りたいと考えているような場合も、自分たちにとってどのタイミングでの火葬を検討するのが理想なのか考えてみましょう。家族がいる場合、家族で話し合いも必要になります。
ペット火葬までの遺体の安置方法
ペットが亡くなった場合、火葬に向けて準備が必要です。
まず、身体をきれいにしてあげましょう。汚れを拭き取り、ペットによってはブラッシングを行います。汚れがひどい場合は濡らした布で拭いても良いのですが、水分が残らないように乾いた布でも拭いてください。死後硬直が始まる前に姿勢を整えておきます。
次に行うのが保冷です。内臓から傷んでしまうので、室温を低く設定します。その上であれば棺、なければ段ボールやバスケットに新聞紙とタオル、ブランケットを敷いて寝かせてください。
続いて身体を冷却します。保冷剤を使うと水分で腐敗が早まってしまうため、タオルを巻いたドライアイスが適しています。保冷剤しか用意できない場合は、タオルなどで包んで水分が直接身体に当たらないようにこまめに交換してください。ドライアイスや保冷剤を頭、腹部、背中などにあてて冷却しましょう。冷気が逃げないようにタオルなど掛け布団をかけます。
なお、ドライアイスは通販で購入できますが、届くまでに時間がかかってしまうケースが多いです。スーパーなどではなかなか販売されていないものの、氷屋で手に入ります。
「氷屋 地域名」でどこにあるのか検索してみてください。
ドライアイスは、長持ちするものではありません。小動物だと5kg程度、大型動物は10kg程度が目安です。この量でも暑い季節は1日~1日半程度しか保冷できません。冬場であれば2日程度保冷できることもあります。
ドライアイスを再度購入して保冷する選択肢もありますが、早い段階での火葬も検討しましょう。
関連記事:ペットの火葬は夜間でもできる?安置方法や予約先も確認
当日にペット火葬する場合の予約先
ペットが亡くなった当日に火葬を行う場合、どういったところに問い合わせて予約すれば良いのでしょうか。当日対応をお願いする場合、以下のような選択肢があります。
移動火葬車
移動火葬車は、火葬設備を搭載した車に来てもらい、火葬行う方法です。訪問火葬とも呼ばれます。24時間対応のケースが多いため、深夜や早朝でも火葬について検討可能です。
ただ、それほど大きな火葬設備が搭載されているわけではないので、大人一人で抱えるのが難しいような大きさの大型犬は対応できないこともあります。
大型犬や超大型犬を飼っている方が移動火葬車前での火葬を検討する場合は、対応可能な業者を探すのに時間がかかってしまう可能性を考えておきましょう。
24時間対応の霊園
霊園の中には24時間対応のところもあります。自分で火葬場まで運ぶか、お迎えにきてもらえるものも多いです。
ただ、お迎えを希望する場合は別途費用がかかります。火葬場からの距離に応じてお迎えの費用が変わるケースが多いです。
自治体の火葬
自治体でもペット火葬を受け付けています。ただし、火葬や供養といった形ではなく、あくまで処理です。
個別火葬は行われず、他の動物などと一緒に、自治体によっては一般ごみと一緒に一般廃棄物として扱われる形となります。遺骨も返却されません。
手元に何も残らないことになってしまうので、本当に自治体に火葬を依頼するかよく考えてみると良いでしょう。
手厚く供養したいと考えているのであれば、その他の方法を検討することをおすすめします。
ペット火葬の方法
ペット火葬の方法は、大きく分けて合同火葬、個別一任火葬、個別立会火葬、移動火葬車の4つです。それぞれ解説します。
合同火葬
他のご家庭で亡くなったペットと一緒に合同で行われる火葬です。費用を抑えることは可能なのですが、骨は他の子と混ざるので、遺骨は拾えません。
合同で埋葬される形になります。生前とても寂しがり屋の子で、一匹で火葬したり埋葬したりするのはかわいそうと感じたために合同火葬を選択する方もいます。
個別一任火葬
自分で火葬場まで運ぶか、お迎えにきてもらったうえでペット葬儀会社が個別に火葬やお骨上げを行い、遺骨が後ほど飼い主に返却される形です。
飼い主が火葬現場に立ち会うことはありません。
なお、ペット火葬社がお預かりした上で火葬を行う形となるため、引き渡してすぐに火葬が行われ、そのままの流れで当日に遺骨を受け取るものではありません。当日の返骨ができないケースも多いことを理解しておきましょう。
仕事などが忙しく、立ち合いでの火葬ができないものの遺骨は手元に残しておきたいと考えた場合に向いています。
個別立会火葬
飼い主立ち会いのもとで火葬を行います。お別れの挨拶をしてから火葬が行われ、その後飼い主自らがお骨上げをする形です。人間の火葬と近いものになります。
予約が必要なケースも多く、亡くなった当日では選択できないこともあります。その他の方法と比較すると、費用が高くつくケースが多いです。
移動火葬車
ペットが亡くなってすぐに火葬を検討しているような場合に向いているのが、移動火葬車です。火葬設備を搭載した車が自宅まできて、駐車場や近くの空き地などで火葬を行います。
火葬が行われている間は、基本的に自宅で待機する形です。
火葬が終わった後、お骨上げを希望する場合は別途費用がかかることもあります。移動火葬車でのお骨上げに対応しているかは選択している業者によって異なるので、希望する場合はよく確認してみてください。
ペット火葬当日の流れ
ここでは葬儀場で個別立会火葬をする場合の流れについて解説します。
流れ①予約
まずは火葬ができる業者に予約が必要です。当日予約が難しい場合は日程を調整しなければなりません。中には空いていれば予約なしでも対応可能なペット霊園やペット斎場もあります。
流れ②葬儀場へ移動
亡くなったペットを連れて葬儀場へ移動しましょう。自家用車を使い自分で運ぶ場合と、迎えに来てもらうケースがあります。
迎えに来てもらう場合、距離によっては別料金が発生するので確認しておいてください。
流れ③お別れの時間
葬儀場に到着したら、お別れの時間が用意されています。棺に花や手紙などを入れてあげましょう。業者によっては僧侶の読経が行われることもあります。
流れ④火葬
火葬にかかる時間はペットの大きさによって変わります。早ければ30分程度ですが、大型犬、超大型犬の場合は3時間を超えるケースもあります。この他に冷却時間として10分~時間が必要です。葬儀場の休憩室で待ちましょう。
関連記事:ペット火葬にかかる時間はどれくらい?体重別の目安を解説
流れ⑤お骨上げ
個別立会火葬であれば、火葬が終わった後にお骨上げができます。遺骨を拾って骨壺に入れましょう。遺骨はそのまま持ち帰るほか、ペット霊園にある納骨堂に納めるなどの選択肢があります。
ペット火葬当日の服装と持ち物
ペットの場合、人間の火葬ほどの格式は求められません。そのため、当日の服装と持ち物は参列者によって異なります。
服装については必ずしも喪服で行くべきではなく、ほとんどの方は落ち着いた普段着で参加をしています。普段、ペットと触れ合っていた時と同じような服装を選択する方が多いようです。特に決まりはありません。
ですが、葬儀であることを考え、派手な服装は避けましょう。暗い色の服を選ぶことをおすすめします。
持ち物は特に決まりがないので、数珠などを持参する方もいますし、なくても良いです。
注意点として、棺に入れられるものは限られているので、事前に確認した上で持参することをおすすめします。燃えやすく遺骨に色移りする心配がない淡い色のお花、手紙などであれば問題ないケースがほとんどです。
ペットが生前大好きだった食べ物やおもちゃなどを持参する方も多いですが、おもちゃの中には燃えにくく、一緒に棺に入れられないものがあります。こちらも入れて問題ないか直接確認してみてください。
支払いに関してですが、クレジットカード決済は前日まで予約していた場合のみ利用可能といった業者もあるので、現金を用意しておくことをおすすめします。
関連記事:ペット火葬を行う場合に確認しておきたい服装のマナーと持ち物
気持ちの整理をつけてから検討を
いかがだったでしょうか。ペットが亡くなってしまった場合、その日でも火葬は可能なのか、どういった流れ進んでいくのかなどについて紹介しました。
メリットやペット火葬の方法についてもご理解いただけたかと思います。焦って検討する必要はないので、気持ちの整理を付けたうえで検討してみましょう。
特に初めての火葬の場合、わからないこともたくさんあるはずです。さいたま市のペット火葬・なんさいがーでんでは、真心を込めて対応しています。
各種火葬に対応してご供養のお手伝いをしているので、困ったこと、わからないことなどがあればご相談ください。
この記事の監修者
吉澤 章子
なんさいがーでん 川口駅前本店 セレモニーアドバイザー
22年間なんさいがーでんでペット火葬に携わっている。
飼い主様が安心してサービスをうけていただくように「 愛 ・ まごころ ・ 感謝 」 をモットーに最愛なるペットのお見送りを手伝っている。写真はなんさいがーでんの店長をしている「そら」。店長を任され早2年。ペットとのお別れをしに来た飼い主様の心のよりどころになっている。
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